檀家さんとお寺のつながりについて
「檀家制度」「お寺の檀家」「檀家さん」という言葉を耳にしたことはありますか?
檀家とは、特定のお寺に属し、お布施をすることでお寺の財政を助ける家のことをいいます。簡単にいうと「お寺に所属している家」のことを指します。
昔は、先祖のお墓のある土地を守り、檀家としてお墓を管理し続ける役割をするという風習がありましたが、核家族化や一人暮らしをする方が多い昨今、兄弟や親戚が少ないこと、遠隔地でお墓を管理できないことなどからも、もともとある先祖のお墓があるお寺の檀家であることすらもわからないという方もいらっしゃいます。
このようなケースでは、遠くに引越しをする際などにお墓を管理していた方が離檀を行っている場合以外は、檀家であることが多いです。
檀家さんであるメリットとしては、お布施などの出費はあるものの、お寺とのつながりがあるということです。葬儀や回忌の法要を菩提寺にお願いすることができ、仏事でのお悩みや心配事をお寺に相談することができます。
驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、お寺の建物は、寺の住職を始め僧侶のものではありません。
あくまで宗教法人のものなので、例えば庫裡が老朽化して改修を行いたい場合は、檀家さんの理解を得て、檀家さんに寄付をお願いして費用を工面するなど、檀家制度は助け合いの考え方で成り立っています。